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3年越しに実現したリアルでのWDC総会・特別講演会
2022年5月21日,5月22日、WDC(Women Dentists Club,天川由美子会長)の総会・講演会がが行われた。WDCは西日本・東日本・関西の3支部に分かれ、2ヶ月に一度各々支部会を行なっている。年に一度の総会には全国から会員が集まり、1日目は総会及び各支部代表の会員発表と懇親会、2日目は招聘講師による特別講演会が開催される。今年は関西支部が主管となり念願のリアルでの会を開催した。会員はじめ協賛企業や出版各社もご参加頂き、90名を越す盛会となった。
以下5名の会員のプレゼンテーションを報告する。
・下顎埋伏智歯抜歯を再考する 槇由里子先生(徳島県, 関西支部)
インプラント治療に向けて、先ずは外科の基本的な下顎埋伏智歯抜歯を25年振りに行った。
外科の基本に忠実に、また危ない事を知るために解剖をしっかり勉強され臨んでいた。
・複数歯にわたる「歯の痛み」についての考察 田中奈々江先生(埼玉県, 東日本支部)
複数歯にわたる痛みを訴え、長期間咬めず歯科治療に不信感を抱く患者さまに対し、根気よく真摯に向き合い治療されていた。
・GOAを活用し生体と調和した顎位を求める 吉永恵理佳先生(熊本県, 西日本支部)H-Aゴシックアーチトレーサーを用い、治療義歯で安定した下顎位を模索し繰り返し修正しながら咬合再構成された苦労が伝わった。
・ 一口腔単位で診断し、下顎大臼歯インプラント修復を行った一症例 木原綾子先生(福岡県, 西日本支部)
左下6番を歯根破折で失った患者さまに1回法でインプラント埋入を計画した。
術前に一口腔単位での緻密な診査診断をし、長期的に安定した予後が望める治療を行なっていた。
・下顎臼歯部片側遊離端欠損に対し、角化歯肉増大処置を併用しインプラント治療を行なった症例 竹内優子先生(岐阜県, 東日本支部)
左下6番は欠損、左下7番を抜歯。その後、左下7番は開口量が厳しい状況だったが左下6.7番にインプラントによる修復を計画し、インプラント周囲の角化歯肉獲得のためFGGを行なったケースを報告された。
5名の先生とも、資料・術前の準備をしっかりされており、支部報告からも予演を何度も重ねてこられていて大変勉強になった。
何より患者さまとの関係性が垣間見れるWDCならではの発表だった。
2日目の講演会はリグロスの生みの親である大阪大学の村上伸也教授に登壇していただいた。
リグロス誕生までの苦労話やWEBでは聞けない話などをユーモアを交えてご講演いただき、会員一同身を乗り出して拝聴した。午後からはQ&Aスタイルで、事前に会員から集めた疑問・質問事項に一つ一つ丁寧にご回答いただきとても有意義な一日となった。
今回はコロナと共存する様式で、会場は定員の70%の収容人数での使用など制限があり、感染対策を強化した対応となったが思った以上に参加者があり、リアルならではのライブ感や仲間とのちょっとしたお喋りからの勉強はやはり格別なものと痛感した。
関西支部はリアルでの開催にこだわってきたが、この度実現できたことにWDCに関わる全ての方に心から感謝の意を表したい。
WDC関西支部 実行委員長 豊田留美子
【2022.5.21~22 総会写真】 総会写真をフリー共有アルバムにアップしました。 https://30d.jp/wdc2022kyoto/1 アルバム名:2022wdc総会 京都 合言葉:人力車
第13回WDC総会が福岡アクロスで行われました。
総会内容はコチラ